旧正月明け生産の品質を確保するために!!
毎年この時期に人の入れ替えが起こるのは、工場として受け入れざるを得ません。
しかし、だからと言って品質が落ちてもよい、
不良品を顧客に納入してもよいと言うことにはなりません。
作る側として毎年同じことを繰り返していては進歩がありません。
この時期でも何とかして品質を確保することを考え、実施していくことが必要です。
そのための対策は2つの視点で考えます。
一つは不良品を作らないための視点。
どうするかと言うと生産性を落とすことです。
つまり通常よりも生産の速度を遅くします。
新人作業者、つまり不慣れな作業者が多く現場に入っている状況で、
通常と同じ速度で生産することに固執する必要はありません。
これは生産性を下げる訳ですから生産量も下がり、コストにも影響が出ます。
でも、それによって不良率を抑えることができるのであれば、
トータルで見たときには経営への影響は小さくなります。
もうひとつは、不良品を流出させないための視点。
通常と同じ生産をすれば、通常よりも不良率は高くなります。
不良率が高いと言うことは、流出する率も高まります。
そうさせないために、
検査をダブルで行うなどして不良品を確実に検出し、流出を防ぎます。
ダブル検査を行えば、それだけ余分な工数がかかるのでコストに影響が出ますが、
不良品が顧客に流出したときの処理費用や信用失墜の影響を考えれば、
間違いなく効率的です。
この時期だけの対応と割り切って実施することも必要です。
また、この対応が定常化しないようにしなくてはなりません。