金属材料の紛失・持ち出しをさせない意思を示せ!!
前回、ある日系中国工場の日本人総経理が自社工場の材料の盗難を許容するような発言をしてことを紹介しました。
工場を見せてもらってわかったのですが、この工場は材料倉庫や再利用する材料置き場がオープンの状態になっていました。
特に、再利用する材料置き場は、材料がいつなくなってもおかしくない状態でした。
正直、中国で20年以上生産をしていてなんでこんな管理なんだと思ってしまいました。
言い方は悪いですが、これでは中国人作業者に「いつでも持っていってもいい」と言っているようなものです。
材料の出入りが頻繁にあるようでしたが、出と入りをチェックするのは全然手間ではありませんし、必要なことです。
材料倉庫も再利用向けの材料置き場も専用の場所として区分して、関係のない人が自由に出入りすることができないように施錠管理することが必要です。
大事なことはこうした施錠管理をすることで、「材料の持ち出しは許さない」という工場側の意思を従業員に示すことと共に、従業員にそうした気持ちを起こさせないことです。
従業員も最初は、材料を持ち出すつもりはなくても、簡単に持ち出せる環境にあり、それがお金になるとわかればやりたくなってしまします。
そういう気持ちにさせない環境をつくることが必要なのです。