既存品、中国生産で不具合の歴史は繰り返す!!
実は、今回問題となったこの部品、以前は日本でたくさん生産されていましたが、既に日本での生産はなくなっていました。
採算がとれないので中国に生産を移管し、さらに中国メーカーに生産が移っていました。
日本のメーカーにとっては古い部品ですが、中国メーカーにとっては新しいものだったのです。
それまでに日本メーカーが蓄積した製造ノウハウは中国メーカーにはありません。
このような生産の歴史を持っている部品では、日系メーカーでは発生しなくなった不具合が中国メーカーで発生する可能性は高いと言えます。
この認識を持つことも大事ですね。
日本メーカーが通ってきた不具合発生とその対策、生産だけでなく不具合も同じ道を辿ることになります。
この出張は、結果として非常に有効なものとなりましたが、中国メーカーは育成していくという観点が必要であることを再認識したケースでした。