規格外で生産を開始したことが問題!!
治具のセッティングを誰がやるか、会社の決まりと実際の運用が違っていました。
これはお互いが思っている当たり前の違いが生む現象と言えます。
お互いに自分たちの当たり前で相手も行動していると考えてしまうのです。
こういう現象は不具合が起きたときに見つかることがほとんどです。
それを機会にしっかり是正することが大事です。
でも本当は不具合が起きる前に発見して、未然防止をしたいものです。
それには、普段の何気ない観察とチェックがポイントです。
班長が治具をセッティングして特性不良が出ていなかったのに、今回どうして不良が出たのか?
それは新人班長がセッティングをしたことが直接の原因のようです。
新人班長だったためにセッティングのスキルが不十分だったのです。
実は、班長の中でこうしたスキルが自然と受け継がれ教育されていたので、できるようになっていたのです。
今回の一番の問題は、セッティングがうまくいかず特性不良が出ているにも関わらず生産を始めたことです。
この工場の品質管理力をもう一段アップさせるには、この点をしっかり対処することが必要です。