自分なりの「技術者としての心得」
今回は「技術者としての心得」について。
技術者になってからまだ3年目の青い若造が何を生意気なことを、とも思ったが、たまには自分の考え方を文書化して整理するのもアリかと……
あくまで「自分なりの」ではあるが、同じ若手技術者の参考程度にでもなれば幸いである。
私の心得は、「自分が正しいと思ったことは素直に言うこと」
TECDIAには現在、技術者に限らず各専門分野において、知識と経験の豊富なベテラン社員が多く在籍している。
その方々の豊富な知識と築き上げてきた経験は若手社員が逆立ちしたって及ぶものではない。
入社当時はその圧倒的な差を感じ、とんちんかんな意見を言ってしまうことを恐れて、自分の意見を引っ込めてしまうこともあった。
その姿勢を正すようになったのは、ある程度の経験を積んで自信もつきはじめた入社2年目も半ばの頃。
一緒に仕事をする人も増えてきた中、経験の差による引け目をズルズルと引きずって、自分の意見がなかなか言えないことにストレスを感じることがあった。
そんな中、自分の主張を言えないまま終了したミーティングの後、当時の上司にミーティングの内容を報告しながら、方向性がなんか違う気がすると愚痴っていたときに叱られたことがあった。
「なんでそれ、直接言わんの?」
それからは自分が正しいと思ったことは素直に言うように努めた。
「自分が正しいと思ったことは素直に言うこと」
とてもシンプルで月並みな言葉ではあるが、実際に実行するにはかなり勇気がいる。
とんちんかんな事を言って迷惑をかけているかもしれない。何だこいつ?と思われるかもしれない。面倒な奴だと敬遠されるかもしれない。
今でも当時と同じ不安を抱えてはいる。
しかし、技術者として自分の意見を言えない(言わない)ことは致命傷であると思う。
言えない(言わない)癖が付いてしまうと一生そのままになってしまう。
後々、やっぱりこうしておけば良かったんだと言い訳するのは、やっぱり良くない。
正しいと思うことは「直接」「その場で」「はっきりと」。
しかしながら、一緒に仕事をする人達は当然ながら人間であり、各々の感情がある。
伝え方、場所、タイミングによっては相手の気分を害してしまうこともある。
いかに相手に気持ち良く自分の意見を聞いてもらえるかが、この心得において最も重要なポイントとなる。
ここまでケツの青い3年目社員が偉そうに語ってしまったが、私はまだまだこのタイミングの取り方が未熟だ。というか、めちゃくちゃ下手くそだ。
相手を気遣いながら、自分の主張をはっきりと伝えられて、自信と誇りを持った技術者を目指して、今日も元気に仕事をする。