外観検査-検査員に判断させない方法??

外観検査-検査員に判断させない方法??

前回セミナー受講者からの質問という形で外観検査の問題点を2つ取り上げ、そのうちの1つについて対応を書きました。

今回は、もう1つの内容について考えてみたいと思います。

 

内容は次のようなものでした。

「製品の特性上非常に微妙な判断をすることが必要な場合がある。そのためには熟練の検査員が必要なのだが、人の入れ替わりもあるし、中々検査員が育たず、判断のバラツキが生じて困っている」

この問題も多くの中国工場で似た悩みを抱えているのではないでしょうか。

 

先ずやらなくてはいけないのは、1人でよいので日本側が要求している基準を理解して、それに基づいて良否の判断ができる中国人検査員を作ることです。

信頼できる検査員を育成するのです。最初は1人で構いません。

検査は1人では出来ませんから、多くの検査員に検査をやってもらわなくてはなりません。

 

しかし、その検査員たちはまだまだ熟練検査員ではない訳です。ですので、次の点がこの場合のポイントになります。

「検査員に微妙なものは判断させない」のです。容易な判断だけを行います。

微妙なものについては、信頼できるその1人の検査員に任せるという方法です。

こうすることによって、微妙なものの判断は特定の検査員が行うのでバラツキが生じません。

 

信頼できる中国人検査員がいない場合は、早急に育成しなくてはいけません。

それまでは、判断のできる日本人が判断をしながら、育成をしていく必要があります。ここは避けては通れません。

また、信頼できる検査員は辞めることがないように大事にすることも必要です。

それには給料などの待遇面での処遇も考えなくてはなりません。

 

そうしたコアな人材の定着は、品質実現のために大事なことです。

 

出典:中国工場での品質管理・品質改善


KPIマネジメント代表・チーフコンサルタント◎電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て香港・中国に駐在。現地においては、購入部材の品質管理責任者として購入部材仕入先品質指導及び品質改善指導。延べ100社に及ぶ仕入先工場の品質改善指導に奔走 ◎東京都/千葉県商工会連合会専門エキスパート(品質管理、製造業指導) GCS認定コーチ◎日本生産性本部経営アカデミー講師 名古屋外国語大学非常勤講師 セミナー/企業研修講師多数◎中国工場コンサルティング実績 日系中国工場品質改善及び管理体制の見直し(広東省)、中国企業品質管理体制の構築(福建省1社)、中国企業労務人事管理監査対応指導(パートナーコンサルタントと共同で実施:広東省1社)、米国D社の労務人事監査指摘事項への対応を指導、中国工場品質管理体制の構築(広東、大連など2社)、中国工場運営管理支援(広東1社)、外観検査の精度向上指導(広東1社)、中国生産委託先工場監査代行(広東1社) 国内工場管理の見直し及び製品コストダウン、外灯製造会社の5S指導、金属加工会社の品質管理・改善、生産性向上指導(1社)、金属加工会社の組織再構築、経営改革指導(1社)、板金塗装会社の5S指導(1社)、環境関連企業の新工場立ち上げ支援(1社)◎製造業向け社員研修実績 中国人管理者教育(広東、大連、厦門など3社)、コーチング研修(2社)、来日した中国企業スタッフ研修、中国赴任前研修(パソナ様)、若手社員向け中国工場の問題点と対処法(和歌山県工業技術センター様)、中国工場品質管理講座&異文化コミュニケーション(富士通テレコムネットワークス様)、仕入先様品質管理勉強会 テーマ:中国工場での品質管理の進め方(株式会社オートバックスセブン様)、中国への生産委託に伴う工程/品質管理のポイント(N社様、I社様) ◎著書 こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>(日刊工業新聞社)、雑誌「標準化と品質管理」2012年8月号特集記事執筆(日本規格協会)、外観検査の不良見逃し・ばらつき低減(技術情報協会・共同執筆)、通信教育講座「外観目視検査の進め方と留意点」担当講師(テキスト執筆、添削指導) ◎KPIマネジメント http://www.prestoimprove.com/index.html ブログ「中国工場での品質管理・品質改善」https://ameblo.jp/prestoimprove/