技術者ってなんだろう。開発編
技術者って何だろう。ブログを書きながらふと考える。
技術部所属時、書き溜めていたブログ記事を、掘り起こしてきました。
読み返してみると、今(品質保証部)と、全く違う一日に自分でも驚いています。
そんな、技術部にいたころの日課と私が感じる「技術者」について、ご紹介します。
一日の業務
3年計画の開発プロジェクトで、2年経過。最終年度。
具体的な目標の元、技術開発中。
入社4年目時代の一日。
■出社前
電車で日経テクノロジーオンラインチェック
結構コアな情報が載っている。
本日気になった記事は、iphoneを分解してみたという記事。
部品に描かれた小さなロゴより、どのメーカーの何の部品か、細かく調査したという内容。
■出社
早速、実験開始。
現在、開発中の実験は、自動運転時間が長いので、1日に何バッチか実験するときは、朝一から勝負。
前日までに、全て段取りをしておく。
自動運転をかけたあと、メールチェック。
・取引先の方
・研究会に関するアポイント。
・社内連絡事項のチェックなど。
週スケジュール、1日のスケジュール再確認。
午前中は、前日の実験の解析。
成分分析、表面状態を把握する試験。
関連する文献調査。
試験前後の結果
以前作ったサンプルとデータ比較。
あー、前処理やりすぎたかな。
また、試験サンプルの分析から、今の装置の状態がわかるので、以前のデータと比較して、変化がないか確認。
上司に相談。立ち話。生データを見ていただく。
午後のプランはちょっと変更。
お昼は社食で、会社の方8人とランチ。
実験うまくいかないです……と、相談。本を貸していただいた。
■午後
午前中の実験が完了。装置をセットし直す。
チャンバーを綺麗に掃除して、すぐに、次の実験を開始。
その後、午前中処理した実験サンプルの成分分析。
そして、場所を移して、次の工程へ。
ストップウォッチ用意して、サンプルをピンセットで
処理液につける。
泡が出たり色が変わったり、何秒で、どんな変化があったか、細かいところまで観察する。
処理の後、再度成分分析。
予想していたものが、きちんとできているか、工程ごとにチェックを入れる。
今日の、実験はここまで。
解析結果をまとめて、上司と相談。
明日の実験準備をする。
残りの1時間は、市場調査。
他社情報をまとめて、営業とのディスカッション準備。
同じ部署の方に、報告、挨拶して帰社。
この日の作業は、機械2台を、稼働しながらの実験でしたが、処理装置、成分分析の測定器、マシニングと、多いときは3-4台稼働しながら実験・解析しています。
今日の歩数は、12,027歩。
行き帰りで5,000歩くらいなので、会社では7,000歩程歩いています。
一見、開発というと、白衣を着て、フラスコを振って……というように華やかな印象を持つ方もいます。(私の親がそうでした……)
しかし現実は、ほとんど作業着着用、内容も地味です……。
でも、これが確立できたら、世界にまだない加工ができるようになる。
技術者とはなんだろう……なんて、普段考えたこと、なかったのですが、私が考える「技術者」とは
- 要求性能を満たすもの、市場の要求コストにあったものを限られた時間、できるだけ短期間で作る人のこと
- その目的のためなら、執念でどんな泥臭い作業も、地道に取り組む人のこと
だと私は思います。
一般的には、技術者ってどんな人のことだろうと思い、ググってみたところ、すごくしっくりきたものを、見つけました。
下記をご参照ください。
https://okwave.jp/qa/q5884199.html