生産管理:部材不足の経験から学ぶ、部材の重みと大切さ
自分は生産管理に関わる仕事をしています。
今回は「部材不足」によって、悩まされた経験から学んだ事について、お話したいと思います。
製造というのは、装置+作業者+部材が揃ってできます。
たとえ装置と作業者が整っていても、「部材がありません」では、物を作れません。
そのため、工程ストップや製造ライン停止が起こります。
生産管理をやっている以上、現場が止まるというのは、恥といってもいいぐらい。
又、ライン停止=製造が無いという事は、売上もゼロになりますので、経営にも影響が出てきます。
ですので、ライン停止は絶対に避けたいのです。
停止期間の長さにもよりますが、製造ラインのメイン電源をシャットダウンする場合があります。
再稼働する時は、装置の再起動・評価・校正などと、利益を生まない作業・時間が多く発生します。
当たり前の事ですが、現場は影響を低減させるために、稼働調整や人員調整を行います。
しかし仕事が無ければ、作業者は強制出勤停止となる可能性があります。
勿論、この期間中は無給となります(有休を取得する者もいますが、取得できる数にも限界があります)。
仮に、稼働調整で週3日稼働となった場合や、強制出勤停止が長引いた場合、作業者の離職・転職というリスクも出てきます。
これまでに部材不足の危機は何度もありましたが、色々な手段をつかって対応した事もあります。
例えば、在庫(もしくは、他のセクション)に代用として使用できる部材がないかを探し、技術・品証チームに確認をしてもらい(本当に代用できるかの確認)、発注した部材が来るまで、場しのぎをした事があります。
他の例では、サプライヤーに分納依頼をして、少量の部材で生産ラインをギリギリ維持して、部材不足を避けた事もあります。
逆に、サプライヤーから在庫無と言われた時もありました。
その時は購買部に協力してもらい、同じ部材を取り扱っている他のサプライヤーを見つけて対応した事もありました。
部材不足は様々な問題を生じ、生産計画を狂わせ、多くの人に影響を与えます。
この経験から、部材に対する考え方が変わりました。
どんな部材であろうが、生産には欠かせない物です。
この問題を防ぐためにも、自社購買、ROP設定の見直し、複数のサプライヤーを確保する、等を行いながら対応していこうと考えています。
現場がスムーズに稼働出来るよう、サポートしていく日々は、まだまだ続きます。