再雇用された元工場長??(前篇)
日系大手企業の7年間中国工場の工場長を務めていたAさんという方がいます。
工場長勤務を終えた後、本社で要職に就きました。しかし、5年後に今度は総経理として別の中国工場に赴任しました。
総経理として勤務している間に、60歳になり定年を迎えました。
ですが、よくある再雇用という形でそのまま総経理を続けた後、日本に戻りました。
Aさんとても情熱的な人で、工場長時代には中国人幹部やスタッフに顔を真っ赤にして怒ったり、指示を出していました。
それがAさんのキャラとして工場の従業員に知られていました。
口の悪い人などは、Aさんのことを瞬間湯沸器と陰で言っていました。
工場長時代の上司にあたる総経理も「Aさんは熱心なのはいいんだけど、すぐに頭に血が上るところがあるからな」と言っていました。
でもこれは、視点を変えてみると中国であっても本気で工場をよくしたい、あるべき姿に持っていきたいと思っていたということに他なりません。
そのAさんが、技術顧問として工場長をやっていた中国工場で再び勤務することになりました。