理系料理を食べに行こう ~理系のステレオタイプ~

理系料理を食べに行こう ~理系のステレオタイプ~

小生、先日理系バーなる場所へと赴くこととなった。

店内の人間が全員白衣を着ており、どうやらレンタル出来る様子。友人は喜んで

着ていたが、小生の場合どうにも仕事場に赴く気持ちとしかならない。

悲しき職業病である。

 

早速飲み物が運ばれてくるが、見れば容器が全てビーカーや試験管である。

これまた友人がはしゃいでいるが、友よ、どうか想像して欲しい。普段アセトンやら

硫酸やらフッ酸やら劇薬を取り扱う環境の者からすれば、謎の液体が入ったビーカー

や試験管に直接口をつけるというのは恐怖でしかないということを。小生、思わず

試験管に手をあおぎ匂いを確認してから飲み込んだ。

さすがに工業用エタノールを使う程この店が凝っていなかったのが幸いであったが、

箸置きにエッペン、つまみ入れが乳鉢、小皿がシャーレという凝り性。ガラス器具に

はコンタミもウォーターマークも無く、よく洗浄が行き届いているようで好感が持て

るのだが、小生、どうにも理系コスプレ会場に来たような心持である。

 

友人曰く、理系の人間は研究室でコーヒーとかビーカーに入れて飲んでいるイメージ

とのことだが、馬鹿も休み休み言ってもらいたい。

これまでどのような薬品を使用したか分からないビーカーを飲食用として使うなど

論外であり、仮にビーカーが新品であってもその後実験用と区別がつかなくなる

可能性が高い。第一、取っ手のないビーカーは持ちにくく熱いため、飲用中に落とす

可能性が高く、大変危険である。コーヒーをビーカーで飲むなど完全に似非科学者

の真似事であり、中二病と言っても良い。これは、完全に毒されたイメージである。

精々許されるのは小生のように三角フラスコを麦茶ポッドとして用いるところまでで

あると懇々と説き伏せておいたので、このような理系の偏見ステレオタイプに怒り

心頭の諸兄姉におかれてはどうか溜飲をお下げ頂きたい。

 

(続)


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。