不二越、省スペース化を実現する天吊り型スカラロボットを市場投入
株式会社不二越が、省スペース化を実現する天吊り型のスカラロボット「EZシリーズ」を市場投入すると発表した。
「EZシリーズ」は、同社独自の第一軸上下構造を採用することで、省スペース、超高速動作、デッドスペースの最小化を実現。2013年に発表したコンパクトロボット「MZシリーズ」と組み合わせることで、幅広いシステム設計を可能にするほか、コンパクト・高速なロボット・ソリューションを提供するという。
「EZシリーズ」特長
設備のコンパクト化
生産ライン上に天吊りで設置することで、床置き型スカラロボットよりも設備レイアウトの省スペース化を実現できる。
最短経路で高速動作
先端に駆動部がないスリムなアームにより、高速動作を実現。天吊りで設置することでデッドゾーンをなくしているほか、動作範囲の中心を通過して動作距離を短くすることでサイクルタイムを30%削減する(同社従来タイプ比)。
スマートなケーブル引き回し
手首先端に直径36mmの大中空穴を確保した手首の中空化で、ハンドなどへの配線・配管の引き回しを簡単に。さらにすべての配線・配管を機体内に内蔵することで周辺装置との干渉リスクを低減し、信頼性を大幅に向上させる。
複雑な作業も可能(6軸モデル)
今夏追加販売予定の「EZ02」は、従来の「水平多関節型」の概念を大きく超える6軸モデル。組立工程の中でも斜めからの挿入、向きの変更、研磨や仕上げ工程など複雑な作業へ適用できる。
豊富なアプリケーション
4機種をラインアップし、設備に応じて最適なアームやコントローラを選択できる。
出典:「ウィングスライサー型ロボット『EZシリーズ』 を市場投入」株式会社不二越