NASA基板製作での大失態。私のミスで諸先輩方の土日出勤が確定したお話...

NASA基板製作での大失態。私のミスで諸先輩方の土日出勤が確定したお話。

こんにちはyonaです!

以前のブログでNASAの図面の話をしたので、NASA繋がりのお話を。(よかったら、リンクで飛んでください♪)

 

NASAの基板は、取れ数がとても少ない製品です。(1つのサイズが大きい)

2inchの基板から取れるチップの数は1つ。

つまり受注が10枚来たら最低でも10枚製作することになります。

 

《通常》

通常、ひとつの基板に複数製作し、切り分けます。

リレーのようにそれぞれが工程別に担当し製作していますが、誰かの工程で少しNG箇所があっても、後工程に回してしまい最終の検査ではねるのがお決まり。

 

《NASA》

しかし、NASAの基板は1基板から1つしか取れません。

それぞれの工程で1箇所でもNGがあると、その工程でReworkまたはNGになってしまうのです。

(Rework=品質不良となった製品に後で手を加え、不良部分を交換・補修し、良品にする工程)

 

つまり、NASAの基板製作での歩留まりは、

0か100か。だったのです。

 

私が担当しているのは、ほぼ最終工程のエッチング。そして、私の工程は、、、reworkがきかない。

つまり、私がミスをすると、NG…になってしまうのです。

あと1枚良品だしたら完成!というとき…わたしは、やってしまった。

 

やらかした。

失敗した

(こんな心境でした 笑)

 

設定時間をミスしてしまったのです!!

目視で確認しただけでも分かる、NG。

……ラボ全体に響き渡る、私の謝罪の声。

 

そう、この1枚が完成しなかったら、皆様の土日出勤確定という、大事な1枚だったのです。

私のせいで、諸先輩方の大事なお休みを、奪ってしまったのです。

私は大泣き…(泣)。部署内は呆然…(呆)

 

そんなときもあるよ!と先輩方に励まされ「よし次だ!」と、作業に戻る先輩方を見て、いつか自分に後輩ができたときも仕方ない、よし次頑張ろう!と、すぐ切り替えられる先輩になりたいと思った私でした。

完成したNASAがこちら。

 

私がミスしなければ!と思う一方で、苦労した製品が出荷できた喜びもありました。

yona.


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。