TOSA

TOSA

今回は、テクダイヤのCMサービスで製造されているTOSA製品について記載いたします。

①TOSAとは
②光通信におけるTOSAの役割
③TOSAの内部構造
④CMIで製造されるTOSA製品

①TOSAとは

TOSAとは、Transmitter optical sub-assemblyの略。

ステムやバラフライパッケージ等にLDチップやDriver ICを設置し、LDからの光を集光レンズに通し、スタブフェルール内蔵のレセプタクルに光軸を合わせたもので、このような、組み立てがされているものを指します。

主に光通信等に使用され、データ送信のみを行っており、様々な方式や形状等があります。

最終的には、ROSA(受信側)と組み合わせることでモジュール化することが可能です。

②光通信におけるTOSAの役割

主にファイバ内にて低損失である1310nm~1550nmの光をスタブフェルール内蔵のレセプタクルからファイバに通し、データ送信をしています。

送信されたレーザー光はROSA内部にあるPDに受光され、電気信号へと変換されることでデータを処理することができます。

また、LD-TOCAN内部にあるmPDにより、LDから発振したレーザー光の情報を読み取り、印加電流やペルチェ素子の温度等を調節し、安定したレーザー発振ができるようになっています。

③TOSAの内部構造

TOSA(TO-CAN型)内部は、デザインにより異なりますが、調節された印加電流がLDチップに流れ、発光した光は、LDチップの活性層の内部で反射し、増幅され、レーザー光として発振されます。

その後、LD端面から発振されたレーザー光は、キャップレンズを通し、集光されます。集光された光は、スタブフェルール内蔵のレセプタクルに送られ、ファイバーへと送られていきます。

④CMIで製造されるTOSA製品

テクダイヤのCMサービスを実施しているCMIでは、お客様のニーズに合わせたTO-CAN/バタフライパッケージを使用したTOSA、ROSAそして光モジュールの製造を行っております。

パッケージ工程では、まずダイボンディング、ワイヤーボンディング、電気特性試験、パッケージ封止やリーク試験を行います。

その後、TOSA工程にて、スタブフェルール内蔵のレセプタクルを使用した光軸の調節をし、YAG溶接等で固定します。

TOSAとなったデバイスは、温度特性、SMSR、トラッキングエラー等のMil-STD-883に基づいたデバイス特性試験や信頼性試験を実施しており、製造におけるサポートも一括し、お客様へ提供するサービスを行っています。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。