より良い選択を行うためにはどうすればいい?選択の質を上げる方法を習得する

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義

シーナ アイエンガー

オススメの理由

方法論だけでなく、自分と向き合うという意味でもオススメ

社会に出ようとする皆さんがこれから進む道は選択の連続です。

その時々の分岐点においてどのような選択をするのか、それが皆さんの人生を決めていきます。しかもその選択肢は二者択一とは限りません。

本書は社会心理学者でありコロンビア大学ビジネススクールで教鞭をとる著者が、「選択」をテーマにして自らの研究を中心に社会心理学における知見を大きく二つにまとめたものです。

 

 

第一に、私たちは自分の意思で自由に選択しているつもりでも、選択場面の状況や選択肢の提示のされ方から影響を受け、知らぬ間に自分の判断が特定の傾向を持ってしまうことを理解すべきであると説きます。

第二に、私たちは自分の選択結果に対してある時は満足し、ある時は後悔しますが、どうすれば満足する選択をより多く行うことができるのか、という問題です。

 

 

本書では、社会心理学分野の様々な先行研究の知見や著者が実際に行なった研究から、上手くいった選択に共通する外部要因、特徴や要素を明確にして蓄積することで、情報に基づく直感を養い、それによって自分にとってより良い選択を行うことが可能であると提言しています。

選択の質を上げるという方法論だけでなく自分と向き合うという意味でも、これから社会で活躍される皆さんに本書をオススメします。

製造業の若手・新入社員に向けたメッセージ

グローバルで通用するプロフェッショナルに

製造業にとって国内市場は人口減少と共に縮小し、今後グローバル市場の重要性が更に増すでしょう。

そして、製造業に従事される皆さんにとっても益々グローバルで通用するプロフェッショナルになることが求められます。

そのようなプロになるべく選択の質を上げるには、国内という殻にこもらず、何事にも前向きに挑戦して、意見の違う他者とのディスカッションを恐れず、その中から他人とは違う自分自身の選択基準を確立する努力を続ける必要があります。

この努力の積重ねこそがプロとしての自信を生むと信じて歩み続けてください。


私がオススメします

勝村 友一

シュナイダーエレクトリック株式会社 インダストリー事業部 バイスプレジデント