オススメの理由
日本製造業の熱い物語として読むことができる
ホンダの本田宗一郎の右腕と言われた藤沢武夫という方の自伝です。
創業から退任までを、ナンバー2として経営を担当した藤沢武夫の目線で本田宗一郎の生の声や事業の軌跡が書かれています。
日本の戦後製造業の成り立ちや、製造業で日本を興した方々の熱い想い、技術を信じてチャレンジを繰り返したストーリーが描かれていて、心を打たれます。
また、藤沢が色々な観点で潮時と悟り、「俺はやめるよ」と言って退任を決めたときに、本田が「良い人生だったな」と言って、以心伝心で二人同時に退任した話が最後に描かれており、二人が心から信頼し合える良きビジネスパートナー同士であったことも本著を読み進めると納得できる内容であるとともに非常に感銘を受けます。
自伝ですが日本製造業の熱い物語として読むことができて面白いです。
製造業の若手・新入社員に向けたメッセージ
どういう人間と付き合うべきなのかが伝わってくる
製造業においては下町ロケットやリーダーズのようなドラマが一般的には知られていると思います。
それらのドラマなどでも創業者や社長のストーリーが中心である中、本著はナンバー2視点という珍しい観点、かつ自伝として自らの言葉で語られた非常に奥深い内容となっています。
技術を志向する方であっても、将来の自分の右腕にはどういう人間と付き合うべきなのかが伝わってくる一冊ですので、ぜひご一読ください。
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岸本
株式会社アペルザ ものづくりニュース編集部
2007年に業務・IT系コンサルティング会社へ入社。
主に大手製造業向け業務改革プロジェクトに参画し、業務要件定義からIT導入支援を担当。
アペルザ(旧:FAナビ)に入社後は、主に大手製造業向けの売上向上のために販売戦略立案~実行まで、トータルソリューションを提供。