冬とセラミックと乾燥
こんにちは、たまごです。
弊社の製品には、「セラミック」という材料を使って作る製品があります。
セラミックというと、歯医者さんのインプラントとか茶碗とかコンクリートとか…のイメージが強いと思いますが、実は、電子部品としてのセラミックも、作り方としては同じようなものです。
原料となる粉と水(or 溶媒)をこねて、乾燥させて形を作り、焼く。
ざっくり言うと、セラミックは全部これです。
ところで冬になると心配なのが、「乾燥工程」。
工場で量産する時は、温度・湿度一定の乾燥炉を使えば一番いいのですが、小さい実験や検証をしたいときなどは、炉を使わずに作ることがあります。
そういう場合、冬などは湿度が低く、他の季節と同じような乾燥状態を保ってくれず、ばらつくのです。
乾燥のばらつきが起こると、作るものにもよりますが、焼成前の粘度が変わって扱いづらくなったり、特定の場所で割れやすくなるなどします。
これはどんなセラミックでも共通することだと思います。
分野は違いますが、インプラント屋さんや茶碗屋さんやコンクリート屋さんも、同じような悩みをもちながら冬を越している…のではないでしょうか?(勝手に仲間意識)
このへんのばらつきをどう抑えるかというのが、世の中のセラミック屋さんの腕のみせどころなのかもしれません。
私はまだまだですが…がんばります!