香港系プレス加工メーカー!
今回は、香港系プレス加工メーカーです。総経理と技術責任者が香港の人でした。金属加工で扱っている製品は、小物がほとんどです。扱っている材料は、非鉄金属です。
工場は標準工場で3階建ての建屋2棟を使用しています。加工機(プレス)は、1階においてあり、2階は検査、梱包。3階は加工ではなく、組立ての作業をしていました。また、3階には幹部宿泊用の部屋もありました。部屋の中は見ていませんが、よい住環境とはいえません。
従業員は、約800名で、作業者は600名とのことでした。ただし、多くは組立て作業の作業者です。
このメーカーでは、金属加工を対象として指導しました。
今回は、この会社の特徴を紹介することにして、問題点の改善は次回にレポートします。
小物の金属プレスですので、寸法が非常に厳しい場合が多いこと、形状も単純なものから複雑なものまであります。
プレスは約20台ありました。金型も自社で設計加工して、当然メンテナンスもできます。技術打合せのできるローカルスタッフも何名かいます。そのような製品の受注を日系からも受けて、対応していますので技術力のある会社です。
次に非鉄金属を扱っていると、変色という問題が付いて回ります。この会社でもやはり工程不良の多くは、汚れや変色でした。それ以外では、やはり外観の傷が多いようです。
この対策として、ここでは材料の保管に注意を払っています。材料倉庫の温度・湿度をしっかり管理しています。
前に紹介した鉄系の材料を扱っているところでは、倉庫の温湿度管理はまったくやっていませんでした。倉庫の窓ガラスが割れたままになっているところもあったと思います。
もう一つは、先入れ先出しの徹底です。これは当たり前のことなのですが、実際にチェックをしてみるとできていない、システムはあるのだがその通り行なわれていないことが多々あります。ここは、カードを有効に利用してきちんと行なわれていました。
工程はいたってシンプルです。
- 加工(プレス)
- 洗浄
- 検査
- 梱包/出荷
となります。
個々の工程での管理については、次回にレポートします。生産技術力があるのと、量産の工程管理がきちんと行なわれていることは、イコールではありません。
どうだったのか、次回をお楽しみに。