顧客監査:さぁ大変だ。どうしよう。。。から学んだ事
CMIの光組立部門(通称ODAもしくはOptical Device Assembly)で、顧客監査が行われる事になった。需要減少に合わせてスペースを縮小するため、装置を一つの部屋に移設し、製造ラインのレイアウトを変更していた。その変更後の工程監査を行いたいというのが目的だ。
監査となると色々な準備が必要となる。ドキュメントの準備、移設前後の各種データの準備、様々な記録の履歴、などが必要とされる。とにかく細かい作業だ。これだけの資料を用意し、さらに社内独自の仮監査+修正を3週間弱という短期間で行うと考えただけで、気が滅入ってしまい、頭が痛くなる。嘆いても、ただ時間が過ぎるだけ。意味が無い。とりあえず、現場に行ってエンジニア達に話をして、そこから考えよう。
いざ現場に入って、エンジニア達に話をしてみると、これまたビックリ。なんと上であげた必要とされるデータは、全て保管されているではないか。当然のことだが、物事全てを行う時には、Before&Afterの記録を残す。また、今回の監査はODAにとって初体験ではないので、この様な情報管理は出来ているのが当たり前。ということで、監査への準備で必要な事は、報告・発表できるように資料をまとめるだけ。これは、不安いっぱいでモヤモヤしていた気持ちを一掃してくれる朗報である。
ただ装置を移動するだけでも、品質保証が関わるというのには、厳しさを感じる。しかし、顧客の立場に立ってみれば、出来上がる商品に問題・異常がないかを証明したい。今回の件では、常に情報管理を行えていれば、どんな変化点が起きても、対応・順応可能な態勢でいられるという事を学べたと振り返る。現場は監査だけのために、記録を残しているわけでは無いが、何かが起きた時に説明できる証拠となる。これは今の自分に欠けている部分かもしれない。この機会を利用して、今後はどんな情報でも管理に気を付けようと思う。