顧客工場監査は改善の機会!!
前回も書きましたが、顧客の工場監査は出来れば受けたくない。心情的には理解出来ます。
しかし、顧客がやると言ったらそれを拒むことはできません。
であるならば、ここは視点を変えて工場監査を受けることで、自社工場のレベルとともに自社スタッフのレベルを上げることの出来る機会と捉えましょう。
例えば顧客クレーム。
これも技術改善の機会と捉える事が出来ます。
自分たちで発見できなかった自社製品の欠陥を顧客が見つけてくれたと考えるのです。
そして、それを解決することで製品のレベルが1つ上がったことになるのです。
工場監査も同じですね。
自分たちでは気づかなかったこと、当たり前と思っていたことを顧客が違うと指摘してくれる。
それを改善することで、現場が強くなれます。
顧客の工場監査を受けるときに、工場監査の受け答えを日本人やベテランが行わず、新しい担当者や育成したいと考えている中国人スタッフにやらせるも一つの手です。
もちろん最初はうまくいくはずがないですから、見ていてイライラもするし、ハラハラもします。
しかし、そこはぐっと我慢が必要です。
顧客と直接やり取りをすることは、日本人でも中国人でもとても刺激的なことです。
社内相手と違っていい加減な対応は許されず、常に真剣勝負となるから覚えるのも早くなるし、責任感も醸成されます。
スタッフに任せるのはある意味勇気のいることだし、任せた側の度量が試されていると言ってよいでしょう。
任せた当初はうまく出来ないし、場合によってはいくらやってもうまく出来ないこともあります。
それでも会社としての仕事はうまく回さなくてはならないので、こちらでフォローしなくてはいけなりません。
前回事例に挙げた彼女でも、こちらが成長を感じるまでに足かけ3年かかっています。
それだけの時間、みなさんじっと辛抱できるでしょうか。