透明なものを測る方法って知ってる?!!

透明なものを測る方法って知ってる?!!

ダイヤモンド、ビニール、プラスチックなどの透明なもの。

透明なものは、光を通してしまうので、測定精度が保証できず、測ることが困難です。

とはいったものの、おおよその寸法や形を把握したい……今回は下記を観察してみました。

①テープに入った傷の深さ
②ダイヤモンドの先端

 

①テープに入った傷の深さ

こちらの傷。傷は、底まで貫通していない状態。

透明なものを測る方法って知ってる?!!_01

テープは透明な上に変形しやすく、非常に測りにくい……。

傷の部分をカットして、断面からデジタル顕微鏡で観察するのが一つの方法です。

ただ、非破壊で測りたい……。ということで、下記方法で観察しました。

 

・測定器

X, Y軸だけでなく、Z軸カウンター付き測定器

 

・測定方法

(1)底面にピントを合わせて、Z軸を0set

わかりにくいですが、カットラインの底面にピントが合っている状態です。

透明なものを測る方法って知ってる?!!_02

 

(2)Z軸を動かして、テープの上面にピントを合わせる

こちらもちょっとわかりにくいですが……テープの切れ端の十字の部分にピントが合っている状態です。

透明なものを測る方法って知ってる?!!_03

 

精度までは保証できませんが、ある程度の深さは観察することができました。

 

②ダイヤモンドの先端

テクダイヤ創業当時から培ってきたダイヤモンド加工技術。

最近では、先端R20nmなんて精度を求められていますが、試作しても測る術がないのが現実です。

そこで、最新のレーザー顕微鏡をお借りして、測ってみました。

透明なものを測る方法って知ってる?!!_04

やはり、高価格な測定器なだけあって、先端画像が鮮明!

3D形状にしたり、表面粗さや寸法も簡単に測れます。そして、測定時間も2-3分程度。

しかし、分解能が足らず、さすがに先端R20nmまでは厳しいようです。

 

このように透明なものでも、工夫すれば観察程度はできます。

何か、もっといい方法があったら、是非教えていただけますと幸いです。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。