識別管理-完璧を目指す!!
工場基本管理(5S、識別管理、不良品の処置ルール、製品・部品の扱い)について書いています。
前回に続き識別管理についてです。
識別・表示、工場管理では当たり前のことですが、これに関しては徹底すること、100%を目指すようにしました。
どんな工場(管理レベルの低い工場)でも、この識別・表示がまったく出来ていないという工場はありません。
どんな工場でもある程度は出来ています。
逆に100%完璧に出来ている工場も多くはありません。
と言うか非常に少ないと言うのが経験上の感覚です。
例え90%や95%出来ていたとしても、それではダメと言うことです。
ひとつの識別や表示が出来ていないものがあると、それが工程飛ばしや不良流出の発生につながるのです。
取引先工場を隅から隅まで見ていくと、この識別・表示が抜けているものがひとつやふたつは見つかります。
先方にすれば、ほとんどのところで出来ているのでたまたま抜けてしまったと言い訳します。
それを認めてはいけません。
先方にもこのひとつふたつが不良の流出につながるとの認識を持ってもらい、100%となるように取組んでもらわなければなりません。
工場監査で仕掛品置場の表示がわかりづらいと指摘することがよくあります。
この指摘に対して、「工場の慣れた作業者は問題なくわかるので、大丈夫です。」と説明されることがあります。
この説明はダメですね。
どうしてかと言えば、中国工場は人の流動性が高いので、工場には常に新人がいるからです。
ですから、誰が見てもわかる、新人が見てもわかるような明確な識別と表示が必要なのです。