製品評価の思わぬ落とし穴!?

製品評価の思わぬ落とし穴!?

こんにちは。品質保証部のたまごです。

 

私は品質保証部ではありますが、ここ最近は新製品の評価や新しい材料の評価をすることが多いです。

新しいものの評価をするときは、まず評価設計というものをします。

  • どんな材料か?
  • どんな工程で作るのか?
  • ばらつきは?
  • 今までと何が変わるのか?
  • お客さんが望んでいる特性は?
  • どんな問題が起こりそうか?

をふまえて、何個くらい、どのくらいのサンプルサイズで、どんな試験をすれば製品のリスクを調べられるのか、初期流動管理ができるのか、検査設計まで持っていけそうか……を考えながら評価の設計をします。

 

ここでくせものなのが、「どんな問題がおこりそうか?」という点。

これが毎回難しいです。

なぜなら、私たちは売った製品をお客さんがどう使っているのか、すべてを知っているわけではありません。

部材や材料に関しても、すべての情報を持っているわけではありません。

また、新製品というのは、何度も作った後にはじめて問題が発覚する……といったものもあるようです。

これらをすべて予測できる技術者は、かなり一握りか、かなり技術を蓄積しているか……

とにかく1人でそこまで上り詰めるのはかなり難しい、というのがいまのところの実感です。

なので、社内で協力して知恵を出し合って、できるかぎりの想像をしたうえで実験し、データを集め、リスクを減らしたり、データをもとにお客様に逆に提案していけるようになれば、顧客にとっての良いサプライヤーになれるのではないかな?と思ったりしています。

 

社内の早く売りたいという雰囲気に押しつぶされそうになりながらも(笑)、それでも必要だと判断した評価をきちんとこなしていくのが大切だなあと思っています。

もちろんお客さんの状況やどういう品質レベルが要求されているかがわかれば、いらないものは削りやすくなりますので、情報って大事です。

 

ちなみに、この仕事を始めてから、新しい機種のスマホやOSで問題が見つかったり、アップデートが多かったりしても、「あ~、これは、評価で漏れたりして、気づけなかったのか~……思わぬ落とし穴なんだろうな~……がんばれ(涙)」という気持ちになるようになりました。笑

 

私もまだまだ修行中。落とし穴に落ちないよう、もっともっと勉強していければと思っています。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。