自動化こそ管理が重要!!
中国工場でも人による作業から自動化した機械での作業に切り替える動きが急です。
前回書いた3つの理由を考えると、「自動化すれば今の課題がすべて解決する」ような気がしてしまう。
しかし、それは大きな間違いです。
自動化するということは、予定通りに動けば良品がどんどん生産されるのですが、逆に何か想定外のことが起きれば、不良品を作り続けてしまう危険性を持っている、ということを認識しておく必要があります。
自動化する場合は不良品の大量生産をしないように、機械が正常に予定通り稼働するための管理をすることが求められます。
つまり、人手による生産のときよりも管理機能を高度化させないといけないのです。
生産管理、設備管理、そして品質管理機能を高度化させなくてはなりません。
生産管理が、常に予定通り生産が行われているかを見て、遅れが出た場合は、その原因を確かめ関連部門に対応させることが必要です。
設備管理は、機械が故障した場合にいかに早く復旧させるかが大事ですね。
もっと大事なのは、故障しないような保全管理をすることです。
半自動機と違ってちょっとしたことで生産が止まることになるので、この管理がポイントです。
品質管理では従来よりも、不良発見に対する感度を高める必要があります。
不良の発見が遅れると不良品を作り続けてしまうことになりますので、いち早く不良を発見し、その被害を最小限にしなくてはなりません。
自動化した場合は、その機械を扱う作業者も含めて全員が異変・異常に対する感度・察知能力を高め、危機感を持った素早い対応が必要です。