繰り返し教育が必要なのは日本も同じ?!
中国工場の品質管理は、「教育に始まり教育に終わる」と言い続けています。
そのためには従業員教育をしっかり行うこと、教育をするためのシステム・仕組みを持つことが必要ですよとも言い続けています。
教育というと常に新しいことを教えないといけないとか、常に違う内容を教えないといけないと思われている方もいるかと思いますが、決してそんな必要はないとも言いました。
同じことを繰り返し教えていくことで構わないのです。
今でこそ、このように中国工場の従業員教育は同じ内容を繰り返すことでよいと考え実践しているのですが、実はわたしも中国駐在してしばらくは、違うこと、新しいことを教えなくてはいけないと思っていた1人でした。
前回、そんなわたしが同じ内容の繰り返しでいいと知った出来事をお話しました。
これに関して、読者の方から「日本でも同じ内容の教育を繰り返すことの必要性は同じ」とのコメントをいただきました。
現在中国調達のお仕事をされているZさんのコメントを紹介します。
Zさんありがとうございました。
今回の話は、思わず「そうなんですよね」と口に出しそうになりました。
私は一時期日本国内で橋梁の架設工事の現場で安全教育を担当していたことがあります。
その時は大手専業メーカとのJVで、相方のメーカのベテランと約二年間の工期中、毎月交互に半日掛けて安全教育でした。
半日でも教育する側、される側とも大変でした。
半年もすると話すことがなくなっちゃう。
その時、JV相方のベテラン大先輩に、
「すいません、もう話すことなくなっちゃって……」
と言うと、
「同じことを何度でも何度でも話せば良いんだよ、身につくまで何度でも繰り返さなくちゃ。ほんとうに身についていたら事故なんて起きないはずでしょ、それが起きるんだから……」
すでに定年を迎え嘱託で現場の安全教育をされているいぶし銀のような親方でした。
身に付いていないと事故につながるというのは、大変なことですね。
耳にたこが出来るくらい口を酸っぱくして言って、本当の危険性を理解していない作業者に「そこまで言うのだったらやるよ」と思わせることが必要なのですね。
中国工場の現場でも、口を酸っぱくして言って、その言葉や内容が脳裏から離れないくらいにしておきたいですね。
それが不良の発生や流出防止につながっていくことになります。