総務部経理が不具合品の投入を判断している中国工場!!
ある日系工場での事例です。
最初の工程では布地シートを裁断加工しています。
布地シートを投入しようとしたところ表面の状態がよくなかったので班長が品管部に使用可否判断を求めました。
加工工程の班長は、ルールに従った正しい処置をしています。
判断を求められた品管部は、使用した場合も問題有無のテストが必要なためすぐに判断はできないので、当該材料の使用を保留するよう指示を出しました。
テストをする間、材料は加工工程に置かれていたのですが、その間に押しつぶされたようになっていた布地の表面の状態が少し戻っているのを工程検査員が確認しました。
この工場では工程検査員は品管部の所属ではなく生産部の所属で、各工程を巡回検査している所謂お目付け役的な存在でした。
工程検査員の判断では、この状態であれば工程に投入しても問題ない、通常この程度のものは投入されていると考えていました。
そこで工程検査員は、総務部の中国人経理に投入可否判断を仰ぎました。
その結果、OKとなり生産に投入されました。
みなさんおかしいと思ったことでしょう。
どうして品管部ではなく総務部経理に判断を仰ぐのか?