粉砕と混合の話 part1

粉砕と混合の話 part1

へっぽこ技術者見習い日記

ご覧のみなさん、はじめまして。へっぽこ技術者見習いのねねと申します。

ブログを始めるにあたって、まずは簡単なプロフィールから。

 

名前 ねね

来歴 某高校の理数科から某大学の化学科へ。ナノ粒子合成の研究を行っていました。

今年の春にテクダイヤへ入社し技術部へ配属。社会人1年生。

趣味 グルメ・漫画・ゲームetc…

理系らしくインドアなものが多いですね、拭いきれないオタク感…

 

こんな私が会社や身の回りの日常を記していきます、「へっぽこ技術者見習い日記」

へっぽこねねは一人前の技術者になれるのか……そもそも読者はいるのか……!?

それでは、さっそく第1話の始まりです。

第1話 〜粉砕と混合の話 part1 〜

粉を扱ったことのある方なら誰もがお世話になるであろうこのお方。

テクダイヤ_粉砕と混合①

第1話はこの方とのお話です。

 

入社してしばらく経ち、私にもついに実験に携わる時が来ました。

この実験には粉を粉砕する工程がありまして、そこでこの乳鉢と乳棒が活躍します。

 

実は学生時代に無機合成を少しやっていたので、乳鉢での粉砕は経験がありました。

 

「お、久しぶりにやったことある作業だ!」

 

と入社してから初めての経験のある作業に、少し自信ありげな顔をしていたのは内緒です。

自慢するほど、難解な作業ではないのですけれど…

 

そして、早くもこの私の少しばかりの自信が打ち壊されます。

その原因は、粉砕する粉の量。

私が粉砕したことのある粉の量は一度に20g程度、これを1時間かけて粉砕していました。

しかし、今回粉砕する粉の量、その量なんと…

 

800g!!

 

40倍にもなる量を粉砕しなければならなかったのです。

 

つ・ま・り…

800g / 20g × 1h = 40h

 

もちろんこれは単純計算なので、あくまで私の頭に浮かんだ目安です。

しかし、それでも2日以上はかかる計算…これはとてもじゃないけど終わらない!

 

私は事前に立てた実験計画に、

そっと 粉砕 3日

と書き記し、乳鉢との戦いが幕を開けました。

 

(part2に続く…)


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。