竹中センサーグループ 「TAKEX FAフェア」2016レポート
2016年5月19日、東京では初となる竹中センサーグループ商品説明会「TAKEXフェア2016」が開催され早速行ってまいりました。既存の製品に加え、新製品のラインアップも豊富に取り揃え、初開催の意気込みが感じられました。
本記事では、招待していただいた竹中電子工業の出展製品をメインにその様子を会場写真や出展写真を交えながらお伝えしたいと思います。
■新製品 世界初(※竹中電子工業調べ)防爆対応超音波センサ
新商品として防爆センサ関連機器が多く出展されており、世界では類がない防爆対応超音波センサがイチオシ製品として出展されていました。
本製品はもともと、お客様のご要求で防爆エリアにおける液面レベル検知を目的に開発されたとのこと。液面レベルはもちろんのこと、自動車の塗装ラインや、フィルム検知など液面以外の用途も多くお客様の引き合いも増えているとのことでした。
バリア・センサ・システムの構築には、センサ本体と検出距離に応じた専用ホーン(2種類:検出距離0.45~2m、0.45~3m)および適応バリアリレーと専用コンパレーターの組み合わせで実現可能です。
専用コンパレーターは4つのオンオフ出力が可能で、電圧出力1-5Vも備えているためアナログ出力にも対応しています。
防爆製品はお客様の安全要求の高まりから、最も注力している市場のひとつであるとしています。本製品の発売は今夏を予定しているとのことです。
■クロスビーム方式超薄型エリアセンサ
竹中電子工業のユニークな製品の一つにクロスビーム方式を採用したエリアセンサがあります。それが、SSX20シリーズです。
超薄型クロスビーム方式エリアセンサSSXU20シリーズ
従来(パラレル)方式のエリアセンサの光軸は平行に並んでおり検出物は軸幅に依存しますが、クロスビーム方式はその名の通り光軸がクロスするように照射されるのでワークによっては極薄のシートまで検出することが可能です。
SSX20はパラレル、クロスビーム方式の切り替え機能があるため配線を変えるだけで切り替えすることができます。
筐体の幅も12㎜と薄く、エリアセンサといえば柱のイメージだったので「これは板のようですね」とこぼしたところ、「実はこちらの方が・・・」と説明員の方に紹介されたのが近日発売予定の「SSXU20シリーズ」でした。
「もっと」超薄型だったエリアセンサSSXU20シリーズ
説明員の方に促されて目を向けると、「あっ」とつい声がこぼれるほど薄いエリアセンサがそこにありました。寸法を確認すると9.9㎜とのこと。
SSXU20は薄さに加えて、耐ノイズ性、自動感度検知機能なども強化されておりグレードアップが図られています。スペースに制限のある場所でもフィットする筐体で、高機能なエリアセンサです。
本製品は近日発売となっております。
■高機能画像判別センサ4G7X
次にご紹介いただいたのが、画像判別センサ4G7Xです。画像処理というとちょっと大掛かりな仕組みが必要なイメージですが、4G7Xは光電センサのように単体で使用することが可能で、設定も専用ソフトで簡単にできてしまいます。
ブースでは回転テーブルで回る通称「たれびん」(よくお弁当についる容器)の不良検査を実演展示がされていました。透明ラベル(プラマーク)欠け、キャップの色判別やずれなどを同時に検出していました。透明な容器に透明なラベルなんてなかなか検出が難しいのですが、難なくこなしていました。
また、4G7X はEthernetで接続できるので既設のネットワーク上にすぐに統合でき、データの収集、モニタリングなどが可能です。
■竹中オプトニック製レーザーポインター
ここでは、レーザマーキングで確固たる地位を確立している竹中オプトニック株式会社のレーザーポインターをご紹介したいと思います。
上記ワークでは、部品配置の向きや高さおよび傾きをチェックしています。
通常、高さや傾きをカメラだけでチェックすると複雑になりかねないのですが、このレーザープロジェクターのレーザーの形で判別させることで簡素化を実現しています。
レーザープロジェクターでは様々なスリットを付け替えることが可能で、このワークでは十字のスリットを付けることで、高さや傾きを検知しています。より細かく立体を検知したい場合は、格子上のスリットで解決できます。
レーザープロジェクターは、難しいとされているワークを補助し、かつセンシングをシンプルにします。
■まとめ
製造現場の生産性アップに寄与する竹中センサーグループならでは製品ラインアップでした。
新しい製品の開発背景を聞くと、ほとんどがお客様の声を反映したものとのことでした。
出典:高木商会、Product Search(プロダクトサーチ)