社内の意識を変える!!
中国部材を使っていくには、購買部門だけが頑張ってもうまくいきません。
わたしの中国工場セミナーには、中国に自社工場はないが中国企業から部材や製品を調達している、会社の担当者の方も数多く参加いただいています。
そういう方は、会社の中ではご自身が矢面に立って頑張っていますが、他の部門からいろいろ文句を言われているのが現状です。
会社では特に技術・設計部門、そして生産部門、現場ですね、これら部門の意識を変えることがポイントです。
技術・設計部門の人たちは、多くの場合、今までと同じ品質のものを購買部門が見つけてきた、または、同じ品質にすると考えています。
このような認識の下では、中国部材を容易にOKとはしません。
現場には、品質の良くないレベルの落ちる部材を投入することを、事前にちゃんとアナウンスしておくことが必須です。
前と同じレベルのものが来ると思って待っていたら、レベルの落ちたものが投入されたのでは、現場も文句を言いたくなります。
何よりよくないのは、現場が被害者意識を持ってしまうことです。
被害者意識からは前向きな姿勢は生まれません。
そうではなく、現場にも中国部材を使いこなすための努力と工夫をしてもらいたいのです。
日本企業は慎重ですから、石橋を叩いてもなお渡らないことが多いですね。
しかし、コストを取るためには、多少のリスクとその覚悟、そして苦労が必要ということを会社全体で認識することが必要です。