知ってたら役にたつかも?!機械加工屋さんの業界用語
製造業の業界用語、これであなたも直ぐに業界人?
機械加工の現場には一般の人には通じない用語があります。
様々な分野で専門用語、業界用語があり、私たち製造業が使うのは、主に「機械用語」といいます。
今回は、機械関係において、“昔から使っているけれど、普段の生活ではあまり耳にしない”言葉や、一般的な使い方とは意味が異なるもの、面白いと思う表現をいくつかピックアップし幾つか紹介したいと思います!
おしゃか
失敗して使い物にならなくしてしまうこと。
加工ミス・製品不良などで廃棄となってしまうもの(材料)。
お釈迦さまに申し訳ないような表現ですが、次は失敗を繰り返さないようにと、お祈りしながら廃棄しております。
ヨーカン
長方形のブロック形状の平行度・平坦度の精度が出ているもの。
バイスに製品を精度よく安定して、クランプ(固定)するためのもの。
2つのヨーカンをペアで使うこともあります。
主にフライス盤・マシニングセンターなどで活躍します!
ばか穴
寸法公差が厳しくない通し穴、その穴に通すボルト径に対してクリアランスのある穴の事です。
きちんと一般公差内で加工してあるのに失礼な表現と思いつつ、使っています。
トンボ
製品をひっくり返すこと。
なぜトンボと言うのか諸説あるようですが、トンボが空中で急に反転する所から来たようです。
歌舞伎の蜻蛉をきるという宙返り(とんぼ返り)からという説もあります。
ナメル
六角レンチなどで、ネジの頭の引っかかりを駄目にすること。
意味は全く違いますが、表面を薄く削るときなどにも使います。
ピック
てこ式ダイヤルゲージのこと。
別名、ピックテスターとも呼ばれてることからピックと呼ばれていると勝手に思っています。
ビビり
切削加工において刃物が振動して加工面が波打った状態になること。
共振あるいは剛性不足が原因で発生します。
加工するのにビビっているチキンハートな人のことではないです。
はめ殺し
一度組み立てたら二度と外さないこと。圧入などによりはめる。
失敗=おしゃかのため、心の準備が必要です。
幾つか紹介させていただきましたが、
機械加工に興味がある方のご参考になれれば幸いです!