相次ぐ黒字倒産、後継者不足問題

相次ぐ黒字倒産、後継者不足問題

後継者不足という問題

テレビをつけると、昨今黒字倒産が相次いでいるというニュース番組が流れていた。

経営自体が順調でも、技術の後継者がおらず止む無く倒産が相次いでいるというそうだ。

伝統工芸のように社会ニーズが低下したため、後継者不足に苦しむケースもあるが、中小企業の独自技術のように、未だ社会ニーズが高いにも関わらず倒産というケースも相次いでいるらしい。

番組内の熟練技術者曰く、若者に独自技術を伝承したとしても、数年で独立退社や海外への技術流出へと繋がる事例が相次いだため、最早伝承は諦めたそうだ。

技術継承の必要性

言わずもがな、一度失われた技術の復活は難しい。

労働力の減少と海外展開という現代日本の製造業の傾向を鑑みれば、如何に技術の火を絶やさずに次世代に引き継げるか、この技術伝承は会社の大小に関わらず重要な問題であろう。

それ故、昨今では匠と呼ばれる熟練者の作業を標準化、数値化する動きも展示会やセミナー等で見かける機会も多くなったと感じる。

小生もかつて、外観検査を自動化しようと試みたことがあるが、その際に痛感したのは、人の感覚の万能性と曖昧さだった。

この感覚を機械に置き換えることが如何に難しいかと思い知ったが、今後の時代の流れはやはり技術の標準化、数値化なのだろうと感じている。

老兵は死なず只消え去るのみ

冒頭の黒字倒産のニュースを聞きながら、精神的にはあと数年で定年を迎える気がする小生としても、持てる技術の全てを次世代へ伝える責任があると痛感した次第だ。

早速どのような技術を継承すべきかと入社当時から遡り、己の人生を振り返ってみた。

あんなーことーこんなーことーあーったーでしょー……。うむ、特に何もないな。

どうやら老兵は死なずに消え去れそうである。小生は安心してニュースを切り替えた。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。