監査チェックシートの重要性!!
前回、工場監査の前に監査内容を整理するために、
監査チェックシートを作るようになったと書きました。
チェックシートの基本的内容は、先方のQC工程表に基づいて、
どんな工程で作業/生産しているのか。
管理の内容は問題ないかを確認していきます。
従って、作成するチェックシートも先方の製造工程に沿った形/内容となります。
工程以外で確認する項目も当然あるので、それらも盛り込みます。
このチェックシートのよいところは、
そこに確認した内容などを書き込んでいくのですが、
それがそのまま報告書になることです。
監査と言うのは、事前準備・実際の監査・報告書と非常に工数がかかる仕事です。
ちょっと気を抜くと報告書がおざなりになっていたりするものです。
工場監査には継続性が大事だと考えています。
仮に次回監査をやることになった時に違う人が行っても、
そのチェックシートの報告書があれば、
そのときにその工場はどんな状態で、
どんな管理をしていたかが判ります。
それによって重複することなく監査を行えます。
このチェックシート、最初は自分が実施する監査のために作っていたのですが、
スタッフによる監査ポイントのレベル差をなくすために、
このチェックシートを使うようになりました。
監査を実施するときには必ずチェックシートを作らせ、
それをベースに事前に監査内容の確認をするようになりました。
中国人スタッフの場合、最初はきちんと作るのですが、
少し慣れてくると手を抜きたがります。
その時はドカンと叱ります。
そして、監査で確認する内容を発表してもらうようにします。
そこにスタッフのレベル差がでますから、
しっかり考え方や、漏れた部分を指摘修正します。
これを粘り強く続けていくと、段々きちんとしたものが出来るようになります。
監査自体もある一定レベルの内容は確保できるようになります。
このように工場監査のレベルを保つには、事前の準備が非常に重要なのです。