漫画の主人公を考えることで気が付くこと。

漫画の主人公を考えることで気が付くこと。

さて、最近はワケあってずっと漫画のストーリーを考えていた。

好みはあれど、漫画を全く読んだことがない人というのはいないのではないか。

 

漫画を読むのは一瞬だ。

週刊ベースの20P弱のものであればどんなに真剣に読み込んでも10分程度だろう。

しかしそれを作り出すまでの膨大な時間と苦労を考えたことはあるだろうか。

漫画には基本的に(一部の物を除いて)【主人公が物語を通して変化する】ことが求められる。

  • 弱い主人公が障害を乗り越え強くなる
  • 地味な女の子が努力して大変身を遂げる

等は典型的な例だ。

ギャグ漫画や日常系等にはあまりその要素はないが、その場合は笑いであったり癒しであったりといった要素が別に求められる。

つまり漫画は【体験】を供給する製品というわけだ。

 

漫画には読者がいる。

製品には使用者がいる。

何かを作る時には、必ずその向こう側を考えなければならない。

どんな経験をしたくてこの漫画を読むのか、何を実現したくて商品を購入するのか。

製作者はそれを超えていかなければならない。

読者の期待した以上の体験を、想像しなかった世界を目の前に。

しかしそれでいて何よりも、製作者自身がその過程を楽しんで、誰よりも完成品を望まなければいけない。

魂のこもっていないものはすぐにわかる。

製作者は、知識も経験も好奇心も、なにより想像力で全てお客様を上回らなければならない。

 

ずっと考えていて頭がうにになった。

しかし何かを作るってのは須らくそういうことだと思う。

【変化していく主人公】にならなれば、何かを作ることなんてできないのだ。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。