液晶パネル製造向けルビーノズルを開発、塗布品質向上へ

液晶パネル製造向けルビーノズルを開発、塗布品質向上へ

液晶パネルは、小型化や薄型化に加えて防水や強度など、より高い性能が求められています。ネジを用いた従来の組立工程は、接着材による組立へと変化しつつあります。そこで欠かせないのがディスペンサーノズルを用いた、狭所に接着剤を求められる量だけ正確に塗布する技術です。テクダイヤは、先端にルビーを用いたディスペンサーノズルを開発することで、塗布品質の向上に貢献しました。

 
 

接着剤を塗布する際の課題

液晶パネルの接着は、接着剤の塗布精度の良し悪しがタッチパネル性能に直結するため、重要な役割を担います。接着剤を塗布する際のノズル先端への這い上がりや、ノズル内での材料の詰まりなど、さまざまな改善と工夫が必要でした。

液晶パネル

 

ルビーノズルを開発することで課題を解決

そこでテクダイヤは、先端にルビーを用いたディスペンサーノズルを開発。通常のディスペンサーノズルの先端はステンレス材ですが、摩耗の少ないルビーを使用することで内部流動性を高めることに成功。また材料の詰まりや液だれといった症状を抑制し、正確で安定的な塗布を実現しました。ルビーの靭性により、ガラス基板との接触で起きる先端摩耗も軽減し、タクトタイム短縮にもつながりました。

ルビーノズル

 

ポイントは独自の先端ラップ加工

先端にルビーの採用に加え、テクダイヤ製ディスペンサーノズルの特長でもある「先端ラップ」を採用しました。ノズル先端部のフラット面を研磨するもので、材料との表面張力を抑制し、這い上がりや液溜まりによる塗布のバラツキを大幅軽減します。本製品はカスタム製作に対応し、先端内径*もお客様の用途に合わせて選択できることも導入の決め手となりました。*0.05mm~φ0.50mm

 

結果

正確で安定的な塗布により、液晶パネルの高精細化や薄型化に貢献しています。現在お使いのディスペンサーノズルに課題を抱える方、より精度の高い塗布を追求される方、ぜひご相談下さい。ディスペンサーノズルの専門家として、お客様の用途に合わせた最適なディスペンサーノズルをご提案いたします。

 


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。