洗浄機の火災事故!
※こちらは2014年11月4日に公開された記事です。
ある工場で洗浄機から発火するという火災事故が発生した。
工場を延焼するような大ごとにならずに済んだものの、消防車を呼ぶなどそれなりの騒ぎになった。
洗浄機の発火した部分は黒く焼け焦げており、その洗浄機は使い物にならなくなってしまった。
元々洗浄機の処理能力が生産上のボトルネックになっていたので、2台あったうちの1台が使用不能となったことで、生産対応は危機的な状況に陥った。
火災の直接的な原因は、洗浄液がなくなりヒーターが過熱状態となったことで発火した。
つまり空焚き状態になったのだ。
洗浄液の量に関しては、所定の液量が確保されるように洗浄機に液量を感知するセンサーが付いていて、規定以下になると警報ブザーが鳴るようになっていた。
ところが火災後に調査をしてみると、その液量を感知するセンサーがOFFになっていたことがわかった。
どうしてOFFにセットされていたかをヒアリングしていくと、次のようなことがわかった。
液量は、作業者が目視で確認して下限を下回ったあたりで補充するようにしていた。
液量が下限以下になると警報ブザーが鳴るので、このやり方だと頻繁に警報ブザーが鳴ることになるし、実際に鳴っていた。
通常であれば、液量が下限を下回らないような管理に変更するが、この工場では管理は変えずに警報ブザーが鳴らないようにセンサーをOFFにしたのだ。