汚い工場でよい製品は作れない!!
ニューヨークの地下鉄の凶悪犯罪の対策事例が中国工場の工場基本管理の重要性に相通じるという説明してきました。
前回は、取引先の検査を機能させ、見逃すことなく検出させるための作業について書きました。
次に大事になるのが不良品の処置であり、それが工場基本管理なのです。
工場基本管理の徹底とは何をやったのか?
- 5S
- 識別管理
- 不良品の処置
- 異常発生時の処置
この4つでした。
今回はこの中の5Sについて、どのようなことをやってきたのかを紹介したいと思います。
自社の工場でも5Sを徹底させる、本当のところを理解させるのは簡単なことではありません。
工場トップ(工場長など)が先頭に立って、粘り強く継続して取組まないと根付かないと思います。
工場トップの本気度が問われていると言っていいでしょう。
自社で根付かせるのが容易でない5Sを常駐しているわけではない取引先に浸透させるのは難しいと言わざるを得ません。
わたしが最初にやったことは、取引先のトップ、管理者に「汚い工場でよい製品は作れない」との認識を持ってもらうことでした。
この認識がないと5Sの活動をしても形だけのものになってしまいます。
これは自社工場でも同じことが言えます。
この理由は、次回にお話ししたいと思います。