気力充実の72歳工場長!!(その2)
前回と今回で、中国工場の72歳の元気な工場長の話をしています。
いったい何がこの工場長の気力の源であろうか?工場長にそれとなく聞いてみたことがあります。
最初に返ってきた答えは、責任でした。
工場長として生産している製品の品質に責任がある。
自分がその最高責任者として自覚していると。
次にあったのが、ものづくりが好きだということ。
この年齢になってもものづくりに携わっていられることの喜びを語ってくれました。
そしてそんな自分に出来るのが、自分が今まで培ってきた経験をこの工場スタッフにフィードバックすること、それが自分の役割だと語ってくれました。
先に紹介した元工場長との違いはどういうところにあるのでしょうか。
読者のあなたはどこにあるとお考えですか?
この気力充実は本当に素晴らしいことだと思いました。
ただ、それの要因となっているのは、工場長の指示に従うスタッフがいる、この社内文化、雰囲気が出来上がっていることがあります。
工場長の人望、そして、会社として年月をかけて作ってきた社内文化、雰囲気があって初めて出来ることでしょう。
理想的な工場長であると思いますが、彼もスーパーマンではありません。
自分の工場の問題点をすべて把握しているかというとそうではありません。
ひとつ残らずすべて把握するのは正直誰であっても無理でしょう。
この工場長がすごいのは、自分が気付いていなかった工場の問題点を顧客監査で指摘してもらうことがあるそうなんですが、
それを素直に受け入れて改善の機会としていることなんです。