未来のフィギュア工場に、ロボット工場長が就任
フィギュアメーカーの株式会社グッドスマイルカンパニーが、創立15周年を記念して、同社が目指すフィギュア工場の未来を描いた映像作品『FUTURE FACTORY』を公開しました。
工場長に就任したのはロボットのラッさん
年々、高度化・複雑化が進むフィギュア商品。「フィギュア生産の現場において、人間の手作業に近い、もしくは同等の作業ができるロボットの導入が必要とされる時代が確実に来る」というビジョンを正面から見つめ、将来の自社工場を表現したそうです。
未来の工場である「鳥取県倉吉市楽月工場 a.k.a. LUCKY FACTORY」の工場長に就任したのは、ハイテンションでよく喋るおじさんロボット「L.U.C.K.Y.」(2014年製・設定年齢50歳)。またの名を「ラッさん」。画面の向こうから、ねんどろいどの製作工程や出荷の様子を解説してくれます。
▲アメリカ生まれ、設定年齢50歳のロボット「L.U.C.K.Y. a.k.a. ラッさん」
映像作品『FUTURE FACTORY』
製作者・齋藤 精一さんのコメント
架空の工場長であるL.U.C.K.Yことラッさんは、ラッキー工場(※注 楽月工場の愛称)に制作チーム、安田監督とロケハンに行った時に誕生しました。グッドスマイルカンパニーの15周年ということで、安藝社長と打ち合わせをしている時に、鳥取の倉吉に“グッスマ”としては日本初のフィギア工場を作った経緯や海外の工場で行われているフィギュア工程の多さや課題、フィギュアづくりの奥深さ、グッスマの卓越した技術やこだわり、職人的な技術の必要性など様々なことについて感銘と衝撃を受けました。すべての工程は毎回違う形を扱うフィギュアづくりにおいて人間でしかできないものが多いことも理解した上で、次のような疑問が浮かびました。
「もしもこの工程をロボットが行ったらどのように見えるのか?」
「人間がいま働いているところで同じように活躍できるロボットとはどんなものなのか?」
「人間と共存して働くことができるロボットは何か?」まだまだこれらの工程を行えるロボットは存在しないため、CGを多用して本映像を制作していますが、このまだ人類が解決しきれていない課題を真っ向から想像上で解決した様を「例」として作り上げたのがこの作品です。
ヒューマノイドである意味はあるのか?本当のAIは形を持たずもっとOSに存在するものでは?など、様々な議論が発生すると思いますが、その「疑問と議論」をいまの時代に誘発することが大事だと考えています。想像は頭のなかで閉じてしまうことが多くあります、しかしそれを映像化することで、様々な未来への軌道が見えることが必ずあると強く思います。この“グッスマ”らしい世界に向けた驚かせ方を多くの人に楽しんでいただければと思います。
出典:『国内フィギュア生産拠点「楽月工場」の工場長に“ロボット”が就任!?-“グッスマ”が描く“未来”のフィギュア工場の姿が今ここに!』PR TIMES