最新技術動向を語る 第4次産業革命 (2)人工知能とデータ価値
今話題の人工知能とは何なのでしょうか?
言うまでもなく、人工知能はソフトウェアプログラムです。通常のソフトウェアは人間がプログラムをした通りにしか動きません。
一方、人工知能は「学習」という行動を通して、動きを柔軟に変えますので、どのように動くか決めるのは人工知能です。そして、徐々に精度を上げていき、やがて優秀な判断をするプログラムへと変貌します。
つまり、人工知能は多くの間違いを通して反省するのです。
また人工知能はソフトウェアですから計算が得意です。
人間では難しい、何十種類もある大量のデータから、どのデータが目的に合っていて、それぞれどう影響し合っているかという相関関係まで導きだします。
ただし、人工知能プログラムは現時点においてそれほど学習能力が高いわけではありません。
よって、同じ問題に対して何千回、何万回と学習をする必要があります。
そのために、訓練を行うための良質なデータ(=人工知能にとっての血液)が大量に必要になります。
これが、これからの人工知能が主役となる世界において、良質なデータは金銭的価値を持つようになり、データそのものを企業間において有料で取引するようになると言われている理由です。