春節の忘・新年会は2回に分ける?
春節の時期になると工場で行っていた忘年会や新年会の話題を取り上げている。どこの会社も実施しているでしょうから、せっかくやるのだったら従業員の帰属意識を高めることを考えようと。
そのためには会社は従業員を大切にしていて、長く勤めて欲しいと思っていることを言葉だけでなく態度で示すことが必要だ。忘年会・新年会はそれができる大事な機会であることを認識する必要がある。
やり方は各社それぞれであり、会社の方針や考え方に基づいてやっているであろう。レストランで行う会社、従業員食堂で行うが料理を普段出さないような少し豪華なものにする会社、カラオケや出し物に力を入れている会社などなど。
ある会社では忘年会を2回に分けて行っている。1回目は全員が参加するものの現場の作業者を中心にしているもの。場所は従業員の食堂で、抽選会も行っているがこの回は作業者だけが当たりの対象としている。
2回目は現場の管理職以上と事務所スタッフを中心にしているもの。このときは現場作業者は参加しない。場所は近くのレストランで行う。抽選会もこの日の出席者を対象として行う。しかも、作業者向けよりもよい賞品を用意している。
読者のみなさんは、この2つに分けて行っているのをどう感じただろうか。
今日のポイント
この会社は香港人が仕切っており、この作業者とそれ以外という2つに分けるのも香港人的な割りきりというか、階級社会そのままといえる。昼食を管理職用と作業者用に分けることは多くの会社でやっていると思う。それを忘年会にもそのまま適用したということか。
このやり方を聞いた時に先ず思ったのが、何で2つに分けるの? というものであった。次に浮かんだのが作業者たちはこのようなやり方をどのように受け止めるであろうか、ということだった。
補足
わたしが駐在員だった時には、春節の新年会を盛大に行っていた。そして出し物の多さが特徴であった。日本人チームとしてかつらをかぶって松健サンバを踊ったのが今となっては懐かしい思い出だ。
料理や出し物も大事だが、参加者にとって何よりも楽しみなのは抽選会であろう。ちなみにこの会社でも抽選会をやっているが、終わった途端にみんなぞろぞろと帰っていった。