旧正月明け生産の品質を確保するために!!

旧正月明け生産の品質を確保するために!!

毎年この時期に人の入れ替えが起こるのは、工場として受け入れざるを得ません。
しかし、だからと言って品質が落ちてもよい、
不良品を顧客に納入してもよいと言うことにはなりません。

作る側として毎年同じことを繰り返していては進歩がありません。
この時期でも何とかして品質を確保することを考え、実施していくことが必要です。

そのための対策は2つの視点で考えます。

一つは不良品を作らないための視点。
どうするかと言うと生産性を落とすことです。
つまり通常よりも生産の速度を遅くします。

新人作業者、つまり不慣れな作業者が多く現場に入っている状況で、
通常と同じ速度で生産することに固執する必要はありません。

これは生産性を下げる訳ですから生産量も下がり、コストにも影響が出ます。
でも、それによって不良率を抑えることができるのであれば、
トータルで見たときには経営への影響は小さくなります。

もうひとつは、不良品を流出させないための視点。
通常と同じ生産をすれば、通常よりも不良率は高くなります。
不良率が高いと言うことは、流出する率も高まります。
そうさせないために、
検査をダブルで行うなどして不良品を確実に検出し、流出を防ぎます。

ダブル検査を行えば、それだけ余分な工数がかかるのでコストに影響が出ますが、
不良品が顧客に流出したときの処理費用や信用失墜の影響を考えれば、
間違いなく効率的です。

この時期だけの対応と割り切って実施することも必要です。
また、この対応が定常化しないようにしなくてはなりません。

 

出典:旧正月明け生産の品質を確保するために!!


KPIマネジメント代表・チーフコンサルタント◎電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て香港・中国に駐在。現地においては、購入部材の品質管理責任者として購入部材仕入先品質指導及び品質改善指導。延べ100社に及ぶ仕入先工場の品質改善指導に奔走 ◎東京都/千葉県商工会連合会専門エキスパート(品質管理、製造業指導) GCS認定コーチ◎日本生産性本部経営アカデミー講師 名古屋外国語大学非常勤講師 セミナー/企業研修講師多数◎中国工場コンサルティング実績 日系中国工場品質改善及び管理体制の見直し(広東省)、中国企業品質管理体制の構築(福建省1社)、中国企業労務人事管理監査対応指導(パートナーコンサルタントと共同で実施:広東省1社)、米国D社の労務人事監査指摘事項への対応を指導、中国工場品質管理体制の構築(広東、大連など2社)、中国工場運営管理支援(広東1社)、外観検査の精度向上指導(広東1社)、中国生産委託先工場監査代行(広東1社) 国内工場管理の見直し及び製品コストダウン、外灯製造会社の5S指導、金属加工会社の品質管理・改善、生産性向上指導(1社)、金属加工会社の組織再構築、経営改革指導(1社)、板金塗装会社の5S指導(1社)、環境関連企業の新工場立ち上げ支援(1社)◎製造業向け社員研修実績 中国人管理者教育(広東、大連、厦門など3社)、コーチング研修(2社)、来日した中国企業スタッフ研修、中国赴任前研修(パソナ様)、若手社員向け中国工場の問題点と対処法(和歌山県工業技術センター様)、中国工場品質管理講座&異文化コミュニケーション(富士通テレコムネットワークス様)、仕入先様品質管理勉強会 テーマ:中国工場での品質管理の進め方(株式会社オートバックスセブン様)、中国への生産委託に伴う工程/品質管理のポイント(N社様、I社様) ◎著書 こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>(日刊工業新聞社)、雑誌「標準化と品質管理」2012年8月号特集記事執筆(日本規格協会)、外観検査の不良見逃し・ばらつき低減(技術情報協会・共同執筆)、通信教育講座「外観目視検査の進め方と留意点」担当講師(テキスト執筆、添削指導) ◎KPIマネジメント http://www.prestoimprove.com/index.html ブログ「中国工場での品質管理・品質改善」https://ameblo.jp/prestoimprove/