旧正月の行事は従業員のモチベーション?!
中国工場では従業員の定着率を少しでも高めることが、
品質管理の面からも必要であり取り組まなくてはなりません。
今は従業員の意識も以前とは変わってきているので、
給料に加えて働くことへのモチベーションを持たせることが大事になっています。
そのためには、少しでも自分の工場と思うような帰属意識を持ってもらうことです。
工場で働くモチベーションが帰属意識につながります。
こうした意識を持たすには日頃からの従業員に対する意識付や仕組みが必要ですが、
たまに行うイベントも大事な役割を果たします。
わたしが駐在していた工場では旧正月明けに12、3人座れる円卓が
50卓くらいある大きなレストランを貸切りにして盛大に新年会を催していました。
ある読者の方の会社では、こんなものではなく
数千人規模で宴会をやっているとのメールを写真と一緒にいただきました。
この人数での宴会はちょっと想像できないですね。
新年会のメインは、所属ごとの歌や踊りでした。
グループでの出し物となるのでぶっつけ本番ではできません。
事前の練習が必要ですが、実はこれが従業員の楽しみになっていたのですね。
踊りの衣装も揃えてみんな一生懸命練習していました。
衣装の費用については、上限金額を決めて会社が補助していました。
旧正月の忘・新年会もただ飲み食いするだけでなく、
従業員の意向を酌んだ催しにすることで、
従業員が工場で働くモチベーションに少しでもつながるようにしたいものです。
実際に、モチベーションにつなげている会社があるのも事実でしょう。
この催しで大事なのは、工場トップと従業員が直に接する場と言うことです。
この機会をうまく使ってトップ自らが想いを伝えるようにしてください。
特に従業員を大切にしているということを伝えましょう。
従業員のモチベーションに関しては、
この1回の催しだけで事足りるものではありませんが、
積み重ねですから一つひとつの機会を大事にしたいものです。