日系中国工場!(その1)
日系メーカーの中国工場の様子を紹介します。この会社は、初めての中国進出ではありません。中国の他の場所で既に工場を持っています。
建屋は大きな平屋のものが2つあり、敷地にはまだ余裕があります。
従業員は160名ほどですが、常駐の日本人は1人です。これは意外とすごいことだと思います。
この工場は、稼動して1〜2年とのことなので、通常であれば工場立ち上げで日本人がたくさんいることが多いのではないでしょうか。
この会社は、日本人がいなくても(少なくても)、現地の中国人スタッフで工場を運営するシステムを確立されています。
ただし、ここでいう「工場を運営する」とは、生産するということに限定されていると申し上げておきます。
技術的な問題や、品質的な問題はやはり日本人が前面に出て対応しているのが、現状でした。もちろんその理由として、日系企業なので顧客も日系が多いということがあります。
工場は大きな平屋が2つですが、機械などの配置は狭すぎもせず、かといって余裕がありすぎてもなく、私の見た目ではちょうどよい具合になっていると感じました。というのも、同じような製品を生産している他の会社では、非常に窮屈な状態で機械などが配置されている印象が頭に残っていたからです。
生産工程は、おおよそ次の通りです。
- 成形
- 焼結
- 後加工
- 必要に応じて油の含浸
となっています。
また、この製品の特徴は、非常に厳しい寸法精度が要求されることです。
穴径などは、ミクロンオーダーが要求されています。この工場の管理すべき最重要ポイントは、その穴径の管理をいかにきちんと行なうかにあります。
次回以降に工程の詳細と管理状況について、お話します。では、また次回をお楽しみに。