新規調達先の見分け方-床にボルトは落ちていないか!!
弊社では定期的に岩城真先生の「中国調達セミナー」を開催しています。毎回、多くの方にご参加いただいています。
セミナーでは、参加者の緊張感をほぐすために冒頭で参加者同士の交流を図るのがひとつの特徴です。セミナーへの期待や参加目的などを話合ってもらいます。
みなさん同じような課題を抱えていらっしゃる方同士ですので、予想以上に話が盛り上がり張りつめていた空気が適度にリラックスした雰囲気でセミナーがスタートできます。
今回は、そのセミナーの中のテーマの1つである「中国の新規調達先はどのように見分けるのか」に関する内容を紹介したいと思います。
岩城先生は、以前セミナーの受講者から「よい新規調達先の見極め方を一言で言って欲しい」との質問があった時に、受講者の納得できる回答が出来なかったことがあり、ずっと気になっていたそうです。
先生は元々いろいろな勉強会に参加しているそうですが、
ある勉強会で聞いた話で、これだと思ったそうです。
サプライヤーを一瞬で見分けるポイントは、これです。
「床にボルトが落ちている工場はダメだ!」
そして、サプライヤーの工場では、どこを見ればよいのか?
というテーマに関しては、「その工場で一番給料の安い梱包工のモチベーションを観察せよ」との話でした。
先生が主に扱ってきた機械系の工場では、木箱に梱包する梱包工が不良品を止める最後の砦となる。彼らにその意識がなければ、自分の仕事は、機械を梱包することであって、それが不良品であっても関係ないとなってしまう。
これでは、品質は確保できない。言い方は悪いですが、工場の末端の作業者のモチベーションで工場のレベルがわかると言っておられました。
ここで参加者の方からいただいたコメントをご紹介します。
参考になった点として、
「末端のワーカーがその会社の実力。外注業者へ行っても接するのは、上層部の人、外注業者の見極めのポイントが見えてきた」
他にも、「岩城先生のメルマガをずっと読んでいるが、今回直接お会いできてうれしかった」というコメントもいただきました。