文系女子大卒のリケジョになるまでの日記~なぜなぜ分析編~
久しぶりの文系女子大卒のリケジョになるまでの日記。今日はなぜなぜ分析編(リケジョとかもはや関係ない)。
私がなぜなぜ分析と初めて出会ったのは、入社1年目の秋でした。
CMI(フィリピンの工場)のQC(品証)が作成する検査表のミスでした。本来検査表に記載されてあるはずの数値が何1つ書いてありませんでした。
テクダイヤでは不具合が発生し、CMIが不具合の起因になった場合、DR(Discrepancy Report)を発行し、原因分析をなぜなぜ分析を利用して送ってきてもらいます。また再発防止策を現地スタッフに考えてもらいます。はじめてみたときは何が何だかよくわからず、かつAll English。やられました。笑
そもそもなぜなぜ分析ってなんですか!という方のために簡単に説明をさせていただきます。
なぜなぜ分析とは、「なぜ」を繰り返しながら、問題を引き起こしている事象の要因を思いつきではなく「なぜ?」「なぜ?」を繰り返しながら狙いとする再発防止策を導き出す方法のことを言います。
発生した現象がなぜ起きたのかを1次要因としたときに、1次要因がなぜ起きたのかを2次要因として……という風に繰り返していき、真の要因を洗い出すことが目的です。
文字で書くととてもスムーズに進みそうに見えますが、相手はフィリピンの工場の現地スタッフ。簡単には原因は見えてきません。時間がかかることもありますが、焦ってもよくないのでこういうときこそ丁寧に仕事するように心がけてます。
私がなぜなぜ分析を行うにあたって大切に、忘れないようにしていることが2点あります。
1点目は本来あるべき姿と不良/問題発生時の姿との違い、変化点がどこにあるのかを明確にすることです。
普段は問題なく作業ができているのに、1回だけ間違えてしまった。
その背景には何かしらの変化があると考えられます。
人が変わった、作業手順をいつもと異なる方法で実施した、ルールがあるけど守らなった……etc。
テクダイヤにきてから、もう10件近くDRの対応をしていますが、原因はさまざまです。
小さな変化点こそ、見逃さないように心がけています。そこに現場の真の声、意見があると思うから。
2点目。なぜなぜ分析と一緒に大切なことがあります。それはどのようにしたら同じミスをしないか対策、再発防止を検討するということです。
製造業の方なら痛いほどわかると思いますが、何度も何度も同じ不良を出してしまうと信頼を失ってしまいます。
原因が明確になったら、同じミスを再度しないためにはどのような仕組みを作るべきなのか、どのようにルールを作ればよいのかを検討することも大切なことです。いわゆる未然防止というものです。
ですが、ルールを作るだけでなく教育はどうするのか?ライセンスは?どのようにその状態を維持するのか?視野を広く、他にリスクはないか?ということも考えなければなりません。
経験値の浅い私には少々難しい点もありますが、一歩ずつ前進していると思っています……!!
奥が深い、なぜなぜ分析。日々研究の毎日です。