教えたことができる範囲と考えるべき!!
前回の話は、中国工場の購買部で取引先に通知を出す必要があり、購買担当者に担当の取引先に通知をするように上位者から指示が出ました。
方法はFAXまたはメールのどちらでもよいということでした。
ほとんどの担当者がメールで取引先に通知内容を送っていました。
ところが、購買担当者の1人が取引先に一斉にメールをした際に、BCC送信にしないで取引先のアドレスをすべて宛先に入れていました。
取引先には送信したこちらの取引先名がすべてわかってしまった、という内容でした。
同じ内容の通知をする場合、複数の取引先に一斉にメール送信をすることはよく行うことでしょう。
ただし、その場合には、どの会社宛に送ったかわからないようにBCC送信を使わなくてはいけません。
要するに複数の取引先にメール送信するのにBCCを使わずに、普通にメールしてしまったと言うことです。
「そんなことも知らないのか」と怒ってはいけません。
知らないこと、教えられていないことは、出来ないと考えなくてはなりません。
特に中国人スタッフのビジネスマナーに関しては。
怒る前にちゃんと教えたことがあるか、思い起こしていただきたい。
もし教えたことがなければ、それは担当者の責任ではなく教育しなかった上位者・自分たちの責任と考えることが必要です。
もう一つ、なぜBCCで送信しなくてはいけないのか、ここをきちんと理解させることが大事なことです。
これが抜けていると同じミスを起こす可能性が高くなると思って間違いないですね。
資材部門にとって、取引先名は重要機密事項です。
それがメールアドレスから取引先にわかってしまう。
自分で会社機密をばらしていることになる訳です。
果たして日本の新入社員であったらどうであろうか。
新入社員が100人いたとしたら、全員きちんとBCC送信するでしょうか?