折れた原因は特定出来ず!!
駐在員時代は購入部材の品質管理を担当していましたので、多くの不具合と向き合い、その原因、そして対策を取引先と打合せ確認する日々でした。
たくさん発生する不具合の中には、どうしてもその原因が特定できない場合も出てきます。
今回は、その時の対応について考えてみます。
ある香港系のメーカーから鉄系線材を加工した部品を購入していました。
件数は多くないものの寸法、混入、傷、錆、部品票間違いなど、多種多様の不具合が発生していました。
あるとき「折れ不良」が発生しました。折れ不良は致命欠点です。
折れ不良の場合、その原因が材料にあると、その材料ロットを使用した部品すべてが不良対象範囲とならざるを得ません。
当然、取引先には材料を含めた原因の特定を大至急調査してもらいました。
調査の結果、材料に問題はなく突発不良の可能性が高いことがわかりました。
多発性がないことが確認できたので、まずは一安心です。
しかし、原因が材料でない場合、折れた原因を特定するのは難しいのではないかと考えていました。
案の定、取引先からの回答は、「原因を特定できません」となっていました。