[技術][製品]通信の加速化に貢献「AuSn付セラミックコンデンサ」

[技術][製品]通信の加速化に貢献「AuSn付セラミックコンデンサ」

無線通信は、世界規模で急速に発展しています。

特に5Gと呼ばれる第5世代移動通信システムは、4Gで30秒かかっていた動画のダウンロードが、3秒で完了するという驚きの速さ。

加速化の要となる半導体製品において普及しているのが、「AuSn付セラミックコンデンサ」です。

回路基板へのコンデンサ実装を、エポキシ樹脂からAuSnに切り替えることで、熱伝導性が高まり、熱による故障率を低下させます。

 

1、AuSn付セラミックコンデンサ導入前の課題

《実装時、エポキシ樹脂の代わりとなるAuSnが極小のため、ハンドリングが困難》

従来のAuSnでの実装は、単層セラミックコンデンサと回路基板の間に、エポキシ樹脂の代わりとなる板状のAuSnを設置する必要がありました。

しかし、そのAuSnは、とても小さく薄いため、ハンドリングが難しく、設置位置がずれることで、ショートする恐れを伴っていました。

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2、テクダイヤが提案した課題解決方法

《単層セラミックコンデンサの裏面にあらかじめAuSnを取り付けた製品「AuSn付セラミックコンデンサ」を開発》

そこで、テクダイヤは、AuSnを単層セラミックコンデンサの裏面に取り付けた「AuSn付セラミックコンデンサ」を開発。

あらかじめAuSnを取り付けて納品することで、お客様はAuSnの設置が不要となり、ハンドリングの課題を解決することができました。

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3、AuSn付セラミックコンデンサ導入決定の理由

《「こうしましょう」のモットーによる、コンサルテーション》

会社モットーの「こうしましょう」は、ものづくり提案業であること。

お客様の課題に耳を傾け、単なる製品販売ではなく、課題解決を目指すことが「AuSn付セラミックコンデンサ」の実現に繋がりました。

このようにテクダイヤは、単なる図面通りのものづくり企業ではなく、お客様の課題解決を目指すことを第一と考えています。

 

4、AuSn付セラミックコンデンサが与えた効果

《コスト削減と、製造工程削減によるリードタイム短縮に成功》

ハンドリングの課題を解決しただけでなく、「AuSn付セラミックコンデンサ」はお客様によるAuSnの設置が不要なため、実装時の部品数が減り、コスト削減に貢献しました。

さらに、製造工程削減にも繋がり、に成功しました。

また、従来設置していたAuSnの主流サイズは縦20~30μmですが、「AuSn付セラミックコンデンサ」のサイズは縦10μmのため、設置箇所の制限も軽減され、狭所への実装を可能にしました。

 

テクダイヤホームページ-単層セラミックコンデンサのオプション▼

https://www.tecdia.com/jp/products/hf/Options.php

テクダイヤホームページ‐ケーススタディ▼

https://www.tecdia.com/jp/case


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。