工程や検査で異常を発見したときのルール!!

工程や検査で異常を発見したときのルール!!

前回は、異常を発見したときは不良品を大量に作ってしまう危険性があるという話をしました。

そこで、今回はその大量発生を防ぐことも含めて「異常発生時の処置ルール」について書くことにします。

 

ルールを決めなくてはならないのですが、最初にやることは、異常とは何かを定義することです。

生産工程ごとで違ってくるでしょうし、検査部門でもまた違ってきます。

あなたの現場で適切な定義となっているか確認してみてはいかがでしょうか。

異常(品)に最初に気が付くのは、管理者ではなく現場の作業者であり、検査員です。

異常を見つけた作業者はどうしなければならないのか?を決めます。

すぐに班長に報告することが必要です。

加えると班長が不在だったときはどうするかもきちんと決めて、それに従った行動を取るようにすることが大事です。

 

報告を受けた班長は、次の3つをします。

  • 内容を確認し対応方針を決めます。そして上位者に報告します。
  • もし、判断がつかなければ更に上位者に判断を仰ぎます。
  • 発見した不良品の処置を決定し、処理します。

工場監査などでチェックするときは、異常が発生したときのルールがあるかをまず確認します。

ルールがある場合は、作業者や班長にインタビューして確認をします。

やはり、全員が同じ回答をして初めて出来ていると言えるのです。

ここでの確認のポイントは、工程検査や自主検査で発見した不良品の処置に関する

  • ルールが明確に決められているか(明文化されているか)
  • その決められたルールを作業者や班長さんたちが理解しているか(特に第一発見者となる作業者がしっかり理解しているか)
  • そしてそのルールをしっかり守っているか、発見した異常品の処置もきちんとやっているか
  • 自部門内へ異常品発生の周知と関係部門へのフィードバックをしているか

です。

 

出典:中国工場での品質管理・品質改善


KPIマネジメント代表・チーフコンサルタント◎電機系メーカーにて技術部門、資材部門を経て香港・中国に駐在。現地においては、購入部材の品質管理責任者として購入部材仕入先品質指導及び品質改善指導。延べ100社に及ぶ仕入先工場の品質改善指導に奔走 ◎東京都/千葉県商工会連合会専門エキスパート(品質管理、製造業指導) GCS認定コーチ◎日本生産性本部経営アカデミー講師 名古屋外国語大学非常勤講師 セミナー/企業研修講師多数◎中国工場コンサルティング実績 日系中国工場品質改善及び管理体制の見直し(広東省)、中国企業品質管理体制の構築(福建省1社)、中国企業労務人事管理監査対応指導(パートナーコンサルタントと共同で実施:広東省1社)、米国D社の労務人事監査指摘事項への対応を指導、中国工場品質管理体制の構築(広東、大連など2社)、中国工場運営管理支援(広東1社)、外観検査の精度向上指導(広東1社)、中国生産委託先工場監査代行(広東1社) 国内工場管理の見直し及び製品コストダウン、外灯製造会社の5S指導、金属加工会社の品質管理・改善、生産性向上指導(1社)、金属加工会社の組織再構築、経営改革指導(1社)、板金塗装会社の5S指導(1社)、環境関連企業の新工場立ち上げ支援(1社)◎製造業向け社員研修実績 中国人管理者教育(広東、大連、厦門など3社)、コーチング研修(2社)、来日した中国企業スタッフ研修、中国赴任前研修(パソナ様)、若手社員向け中国工場の問題点と対処法(和歌山県工業技術センター様)、中国工場品質管理講座&異文化コミュニケーション(富士通テレコムネットワークス様)、仕入先様品質管理勉強会 テーマ:中国工場での品質管理の進め方(株式会社オートバックスセブン様)、中国への生産委託に伴う工程/品質管理のポイント(N社様、I社様) ◎著書 こうすれば失敗しない!中国工場の品質改善<虎の巻>(日刊工業新聞社)、雑誌「標準化と品質管理」2012年8月号特集記事執筆(日本規格協会)、外観検査の不良見逃し・ばらつき低減(技術情報協会・共同執筆)、通信教育講座「外観目視検査の進め方と留意点」担当講師(テキスト執筆、添削指導) ◎KPIマネジメント http://www.prestoimprove.com/index.html ブログ「中国工場での品質管理・品質改善」https://ameblo.jp/prestoimprove/