工場の問題点を正しく認識しているか??
日系中国工場の品質が向上しないのはなぜかと考えた時に要因はたくさん出てくるはずです。その中で一番大きなものは、自分の工場の問題点は何か、どこに問題があるかを掴んでいないことではないだろうか。
誰が掴んでいないかと言えば、工場のトップである日本人が掴んでいないのです。さらに言えば、トップだけでなく幹部として駐在している日本人が問題点を正しく掴んでいないのです。
そして、現場を管理している中国人は日々の生産や発生している不良の対応に追われ、その本当の要因や問題の本質は掴んでいません。いや掴めないと言っていいのではないでしょうか。これは、こうしたことを考えたこともないし、掴む能力もないためです。
日本人のトップに関して言えば、問題を掴めないのではなく、掴もうとしない、敢えて目をそらす人も少なくないのです。工場の問題点がわからなければ、その問題を潰すことも、改善することもできないのは当たり前ですね。
出典:中国工場での品質管理・品質改善