工場のレベル判断・末端作業者の何を見る?!
弊社では「中国調達」をどのように進めたらよいか、
どのように利益を出すかをテーマとしたセミナーを毎年開催しています。
今回は、そのセミナーで講師の先生が話された内容のひとつを紹介したいと思います。
セミナーの中で講師の岩城先生は、
「中国企業や工場のレベルを判断するには、末端の作業者を見るのが一番」
と言っていました。
末端の作業者とは、その企業・工場で一番給料の安い作業者という意味です。
作業者なので、掃除のおばさんたちは対象外です。
一番給料の安い作業者というと、だいたい梱包や倉庫の作業者が該当することになります。
ですから、その工場の梱包や倉庫作業者を見て判断するということです。
この話を聞いて、具体的にそれら作業者の何を見ればよいのか、
どこを見て判断するのかをわたしなり考えました。
ひとつは、それら作業者が製品や部材を丁寧に扱っているかどうかでしょう。
梱包や倉庫作業はものづくりの工程に比べて管理が緩くなっている場合が少なくあります。
中国工場でずっと倉庫作業を見ていると、箱を投げるのを見ることができるのではないでしょうか。
次は、作業そのものです。
丁寧にやっているか、テキパキやっているかなどです。
作業者のモチベーションの度合いが見えてくると思います。
他の作業者とおしゃべりをしながら作業しているようではダメです。
他にも時間にルーズになっているかいないかで、
その工場の管理が行き届いているか否かがわかります。
これは梱包や倉庫作業に限定する必要はなく、工場全体で見るとよいでしょう。
時間にルーズとは、
始業のベルが鳴った時に直ちに仕事を始められるように自分の持ち場についているかどうかです。
ベルが鳴っているのに作業者が廊下を歩いている、更衣室にいるようではダメだということです。